ご報告が少し遅れましたが、8月のお盆休み前に連休を利用して千葉県の横利根川に行ってきました。
前日の夜に現着してビジネスホテルに宿泊し、次の日の午前中から1日かけて横利根川を含め、水郷エリアを廻った感じです。
とはいえ水郷エリアに足を運んだのは、前回の5月に行った横利根川以来、今回で2回目。
ポイントもほとんどわからないし、どんなタックルでどんな釣り方をすればよいかも無知の状態でのチャレンジであったため、ほとんど手探りでかなり苦戦したのが現状です。
今回は宿泊したビジネスホテルの紹介なんかも交えながら、当日に廻ったエリアや釣果などの夏の雰囲気をお伝えしたいと思います。
これから水郷エリアへバス釣りに行かれる方の何かの参考になれば幸いです。
もくじ
横利根川とは?
茨城県と千葉県の県境を流れる横利根川は、関東にお住まいのバサーさんなら誰もが知っているであろう有名なメジャーフィールド。
利根川本流と霞ケ浦本湖から流れる常陸利根川を結ぶ全長7キロほどの河川は、バス釣り以外にもヘラブナ釣りの聖地としてもかなり知られており、護岸されていて足場の良いポイントも多いことから地方からも多くの釣り人が毎年訪れます。
平均的な水深はおおよそ2~3メートルくらいといったところでしょうか。場所によっては8メートル前後ある有名なディープエリアもあり、年間を通して水の流れが良く魚影も濃いので、手っ取り早くボウズ逃れに最後の切り札としてここを訪れる方も多いようです。
また、横利根川を含む水郷エリアと呼ばれるこの地域は、与田浦や外浪逆浦、八筋川などの霞ケ浦水系を代表する流入河川や小規模水路などが複雑に絡み合って存在することも、多くの釣り人を惹きつける要因となっています。
1カ所で納得のいく釣果を残せずともすぐに次の目的地へ移動できる利便性があり、結果、短時間でバスにたどり着く効率的な釣りが展開できることも人気のエリアである秘訣といえるでしょう。
また横利根川は、魚影の濃さもサイトで確認できるほど折り紙付きで、水中に沈むテトラ付近や船舶が停泊しているドック内でも比較的多くの良型バスが泳いでいるのを間近で見ることができます。
それだけにバス釣りビギナーの方でも、初めての1匹を釣るために訪れるだけの価値はあるフィールドと言えるでしょう。
ただ、住宅が密集する市街地付近を流れているせいか、車で訪れた場合は駐車できるエリアも少なく限りがあるので注意が必要です。
週末ともなれば、多くの釣り人のかたの路上駐車で近隣の住民の方に大変なご迷惑をおかけすることにもなりかねませんので、釣行の際はくれぐれも節度とマナーを心掛ける必要があります。
2022年8月初旬の横利根川の状況
当日の天候は曇りのち晴れ。ホテルを出発してフィールドに到着した時はかなり曇っていて、雨が降れば気持ちよく釣りができるかな、と思っていたのですが、残念ながら午後からは急激に天気が回復して灼熱の釣りを強いられる展開となりました。
お盆前の平日ということもあり他のバサーさんも少なめで、前回来た時にチェックしておいたポイントにもすんなり入れるほどガラ空きだったので、コンディション的には良かったと思います。
気にかけていたヘラ師の方もほとんど誰もいらっしゃいませんでした。フィールド全体で見かけたのは、数人といった程度。
水質が5月に来た時と比べて若干濁りが入っていたため、ヘラ師の方にとっても何かしらの影響があったのかもしれません。
▼横利根川の初バスを釣ったときの記事はこちら。↓
とにかく体感温度が35℃前後あったため猛暑の中の釣りで体力が奪われ、いかに集中力を持続させるかということが大きな課題となりました。
いろいろなポイントを廻ったのですが、期待していた見えバスは、今回は残念ながら1匹も目視で確認することができませんでした。
暑いからどこかシェードに入っちゃったのかな…。
午前9時からスタート
現場に着いてまず最初に入ったポイントが、誰もがご存知の有名ポイントである「大曲り」といわれるディープエリア。
川の中心部に水深が8メートルほどもあるディープスポットが存在し、冬場はもちろんのこと、夏場のトップシーズンでも大型の個体が身を潜めるなどの可能性に満ちたポイント。
前回来た時には回遊している子バスやギルを多数目撃しバイトも結構あったのですが、今回の魚影は皆無。
ダウンショットなどのライトリグやハードプラグを使ってあらゆる手法で反応を探ってみましたが、全くのノーバイトでした。
「大曲り」のエリア付近はとくに路駐の多いポイントです。河川の真横は住宅街となっているので、近隣住民さんのためにもゴミの不法投棄や路上駐車はやめましょう。
続いて横利根閘門周辺や中流域など、目ぼしいポイントもランガンしましたが全くダメ。
中下流域で反応が得られなかったので、上流域にも足を運びました。じゃかごエリアや橋脚、水門、船舶下、リップラップなど、あらゆるポイントを撃ち尽くしましたが魚の反応は皆無。
上流エリアには、本流に流れ込むちょっとした水路なんかもあるのですが、超ライトリグで攻めてみてもそこも全く音沙汰なし、といったところでした。
さすがに反応がなさ過ぎて心が折れかけましたね…。
「あれ?魚はどこにいるんだ?」といった放心状態。真夏のトップシーズンに天下の横利根川まで来てズーボーか?
最悪の光景が頭をよぎりました。(笑)
そしてあらゆる秘策を使い果たした私は、ゆく当てもなくもう1度中流域に戻ることに…。
ストレッチが変化するところでバイトあり!
コンクリート護岸が永遠に続くストレッチの岸と平行に10メートルほどキャストし、巻いてはまた投げの繰り返しで先に進んでいくスタンス。
最初はクランクベイトを巻いていたのですが、なかなかボトムの感触が手元に伝わってこないくらいの水深であったため、暑さから魚が沈んでいるのではないかと予測し、手堅く1匹をゲットできる可能性のあるダウンショットリグに変更しました。
シンカーはウォーターグレムリンの2グラムくらいだったかな。
ワームはこいつをセットしました。↓
この一誠のライアミノーがまたよく釣れるのですよ。
ボディにスリットが入っていてジャーキングするとホンモノの小魚のようにスイッ、スイッてスライドダートアクションを連発し、微波動を発して一瞬のスキで魚に食いつかせる「間(ま)」を作ってくれます。
このワームを縦に延びているストレッチが1カ所だけ斜めに変化する切れ目のところに落とした瞬間に、待望のゴンッというガチ食いバイト!
キャッチ出来たのは、34センチくらいのキーパーサイズのバスでした。
釣れたポイントはこんなところ↑で、コンクリート護岸が斜めに変化しているところ。
このストレッチ自体、何の変哲もない真っすぐに延びる護岸で、横利根川でよく見かける杭であるとかテトラポット、沈船、蛇篭などのマンメイドストラクチャーのようなものは一切ないエリアなんです。
あるのはただ単に永遠に延びるコンクリ護岸だけ。
ここを壁面から30~40センチくらいの位置を目安にピンポイントでルアーを落としていって、この切れ目に差し掛かった瞬間いきなりガツンッとガチで喰ってきた感じです。
まさにチニングでいうところのヘチ釣りみたいな感じですね。
さすがは天下の横利根川です。あれだけノーバイトの時間が長かったにも関わらず出るところではしっかり出る。
今回は1匹しか釣れませんでしたが、2回釣行したうちのどちらも外れがないこの川のポテンシャルには驚かされるばかりです。
横利根川は比較的水深があるので、巻きモノを投げ倒してみても面白いかもしれません。
初場所の与田浦にも行ってみた
横利根川で1匹釣ったあとは、せっかくなので初場所の与田浦にも行ってみました。
このエリアは動画などでも紹介されている有名なポイントなのですが、魚がスレているのか、はたまたリグがマッチングしないのかはわかりませんが、全くのノーバイト。
ロケーション的には最高なのですが、カバーが多くて足場も悪く、釣り座を確保するのに苦労しました。
パンチングなどの釣り方が得意な人にとっては、最高なポイントなのかもしれません…。私にはちょっとムズすぎたので、1時間ほど投げてすぐ移動。
横利根川と八筋川の合流点でも投げてみましたが、1度だけギルバイトらしきワンバイトがありましたが、その後は音沙汰なし。
与田浦の本湖やそれに連なる水路なども行ってはみたものの、今回は思わしい釣果を残すことはできませんでした。
初めて与田浦に足を運んでみた感想としては、とにかく広大なエリアすぎて地方者の私にとっては手も足も出なかったという印象。
ある程度事前にポイントを調べて行ったのですが、そう簡単に釣れるほどヤワなフィールドではありませんでした。
けれど広大であるがゆえに、魚の居場所さえ突き止められれば数釣りできる可能性もありますし、レギュラーサイズも他のフィールドと比べものにならないほど大きいですから、夢のあるフィールドなのではないかと思います。
今回は、加藤洲の十二橋水路にも足を運んでみたのですが、見えバスはけっこう見かけました。とくに水門のあたり。
ですが、目先にルアーを投げてみても見向きもせず、といった感じでかなりの激シブ感を感じましたね…。
ルアーのカラーとかドンピシャで何かハマるものがあれば、デカいサイズが出そうな雰囲気満載のところでした。
今回、宿泊したビジネスホテル
東京や埼玉、神奈川県など意外に遠方から水郷エリアを訪れる際には長距離運転で疲れますので、たまに利用してみるといいと思います。
与田浦方面に行くのにも意外と便利ですよ。
今回の横利根川釣行で魚が釣れたことよりも印象深かったのが、前日の夜に1泊したビジネスホテル、「HOUSEN佐原」さん。
横利根川まで車で10分くらいのアクセスの良さに加え、大浴場まで完備しためちゃくちゃコスパのよい格安ホテルなんですよ♪
そうそうたるバスプロ著名人の方をお迎えし、毎年熱戦が繰り広げられる国内最大級のバス釣りイベント「バサーオールスタークラシック」の開催時にも多くの方が宿泊されるという、意外に有名な宿泊施設だそうな…。
そうそう、今年2022年は2年ぶりの開催ということで水郷佐原地区もかなりの盛り上がりを見せるのではないかと思います。
季節によって価格やプランが変わったりすることもあると思いますが、私が今回利用したプランは、「お部屋はホテルにおまかせプラン♪」という、部屋自体のセレクトはホテルにお任せする夕食抜きのプランを選びました。
宿泊費用はなんと1泊5500円♪安いでしょ♪
運が良ければシングル料金でセミダブルやツインのお部屋に宿泊できる運任せのプランだったのですが、残念ながら普通のシングルルームがご当選。
チェックインが何時ころになるかわからなかったので、とりあえず夕食の予約は入れず、大浴場でゆっくり汗を流した後にホテル内に併設されているレストランで食事をとることにしました。
レストランで頼んだ日替わり定食の唐揚げも、しっかりと調理されていてボリュームもあり美味しくて格別!久しぶりに楽しい旅行気分を味わえました♪
ホテルの予約に関しては、横利根川周辺でネット検索をしていたところ、たまたま「じゃらんネット」で当ホテルがヒットしました。
ほかにもいくつか候補があったのですが、予約が埋まっていたことと比較的予算が高かったので、迷わずこちらに即決しネット予約した感じです。
やはり決め手は、ビジネスホテルであるにも関わらず大浴場が併設されているといった観光気分が味わえる魅力が目についたことでしょうか。
都会派のビジネスホテルとはまた大きく異なる趣(おもむき)が感じられるので、遠方からはるばる来て水郷エリアで釣りを楽しみたい、という方にはとってもおすすめのホテルですよ。
興味のある方はぜひ1度利用してみてくださいね♪↓
大浴場は時間制で男女入れ替わりで入れるようになっています。各お部屋にもユニットバスが付いていますが、ゆっくりと汗を流せる大浴場の利用が宿泊客に人気です。
ちなみに今年2022年のバサクラは千葉県香取市「水の郷 さわら」にて、10月29日(土)・30日(日)の2日間の日程において開催されるようです。
青木大介選手や伊藤巧選手、ハシタクプロや藤田京弥選手、世界のT.並木プロなど、超豪華首脳陣が勢ぞろいで目白押し!
難しいといわれる秋のバスフィッシングの祭典で、今年は誰が栄光の座を掴み取るのか、めちゃ気になりますね!
▼釣り人社 「バサーオールスタークラシック2022」出場予定選手掲載されてます!↓
https://web.tsuribito.co.jp/basser/bac2022-info220326
会場からも近いので、見学に行かれる方にもこのビジネスホテルはおすすめですよ。ただし大会期間が近づいてくると予約が殺到する恐れがあるので、ご予約するなら前もって早めの方が良いと思います。
1泊2日の横利根川バス釣りまとめ
今回で2回目となった横利根川釣行は、なんとかデコらずに済んだのでよかったです。
それにしても、あのような目に見えるストラクチャーが全くない壁面でバイトしてくるなんて、偶然にもほどがあるな、と思いました。
さんざんカバー周りを撃ちまくったにもかかわらず何も反応がなかったのに、一瞬にして想像もしないところでの偶発バイト。
霞ケ浦水系は一発大逆転の可能性があるからおもしろいフィールドだなぁ、と思いましたね…。
広大なエリアを遊びつくすのは容易ではないですが、また機会があれば足を運んでみたいと思います。
これからの季節、涼しくなって釣りがしやすくなる半面、風邪をひきやすい季節でもありますので、みなさまもくれぐれも体調管理だけは万全にフィールドに足を運ばれてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
▼霞ケ浦本湖の地形がまるわかり!
・天候:曇りのち晴れ
・気温:体感温度35℃前後
・水温:約30℃前後
・水質:5月頃に比べやや濁り気味
・風向き:ほとんど無風
・フィールド状況:猛暑のせいか、釣り人は少なめ