朝夕の気温がだいぶ涼しくなって秋の気配を感じつつある今日この頃。
夏休みも最終日ということで2022年8月31日、埼玉県は荒川水系のとある里川にバス釣りに行ってきました。
今回は初場所だったのですが、偶然にも良型の個体もキャッチできてまずまずの釣果といったところ。
釣り方や使ったルアーなどをお伝えしつつも、簡単にフィールドレポートをご紹介したいと思います。
秋のバス釣りは涼しくて気持ちいい
いよいよ2022年の夏もクライマックスを迎え、季節は徐々に秋に移り変わろうとしています。
今までの猛暑からバス釣りに行くのをためらっていた方にとっても釣りがしやすく、集中力を維持できて釣果を望める季節なのではないでしょうか。
そんな中、先日は東京湾の納涼船での抜群のロケーションに味を占めてしまったことから、今回のバス釣りも季節の趣(おもむき)や情緒を感じられるフィールドをテーマに、ポイントを選んでみました。
▼東京湾納涼船2022の記事はこちら。↓
とくにこだわったのが、「里川」というちょっとした田舎的な雰囲気も堪能できつつ、なおかつ秋らしさも感じられるノスタルジック的なフィールド。
言い換えればひんやりとした空気の季節感を感じられる、落ち着いた非日常的な空間とでも言いましょうか…。
実に今回の埼玉県の里川は、私の心のテーマに合致したスペシャルな印象の釣り場でした。
午前中は釣りをしていてもめちゃくちゃ涼しく、まるで今までの真夏の暑さが嘘のような季節感を感じる1日でしたね。
初場所のコンディション
気軽に都内にも出れる距離感なのに、まるでふるさとにでも帰ってきたかのような心のよりどころを堪能できるのが、埼玉県のフィールドの特徴です。
埼玉にはこのような「里川」と呼ばれる支流のような河川がたくさんあり、昨今では多くの流入河川にスモールマウスバスがどこからともなく入ってきています。
今回訪れたフィールドも例外ではなく、スモールマウスバスフィッシングが楽しめる唯一の小規模河川。
話を戻しますが、当日の天候は「曇りときどき晴れ」で、午前中の気温はおそらく27度前後くらいの過ごしやすい陽気でした。
水質は入間川の上流域などと比べても忖度ないほどに透明度が高く、見えバスもちらほら。
初場所だったのでまずはバスの居場所から、と思っていたのですが、そうそうに見えバスを発見したので一番最初にエントリーした中流域からキャストし始めることにしました。
・天候:曇りときどき晴れ
・気温:午前中は27℃くらい、午後は30℃前後
・水温:おおよそ25℃前後?
・水質:クリア
・水位:通常
・フィールド状況:夏休み最終日ということもあり、他のバサーさん多め。
お昼まえの涼しい時間帯に良型ゲット
当日は初場所ということもあり、早朝の暗いうちからエントリーしようと思っていたのですが、前日に吞み過ぎてあえなく寝坊&撃沈。午前11時ころからのスタートとなりました。
とにかく初めて来たフィールドなのでどこのポイントに魚が付いているのかすらわからず、まずはMapアプリを片手に川幅やおおよその水深などをチェック&ピックアップ。
なんとなく良さそうなポイントに行ってみることにしました。
最初に入ったポイントは水深が2メートルほどある緩やかな流れのテトラ帯。平日にもかかわらず、すでに2名ほどの先行者さんを見かけました。
他のアングラーさんに「こんにちは!」と話しかけると、「こんにちは!」と相手方さんも気持ちよく挨拶を返してくださり、改めてバス釣りのマナーと出会いの多さを再認識する感動的な瞬間を感じることができました。
ついでに初対面にもかかわらず、「どうですか?釣れましたか?」と尋ねると「いや…全くバイトもありません!」と少し残念そうな様子。
その言葉に私も「やばいな…魚居るのかな…。」とかなり不安になりました。
これは魚影があるのかないのかの確認の方が先なのでは、と思い水面に目を凝らしつつもストレッチを歩いていると、いきなり子バスが水面で数匹サスペンドしている光景が目に飛び込んできました。
「見えバス、いるやんけ…」と思いつつも、ここはまず1匹を釣りたいがためにフィネスな釣りをセレクト。
3インチのスティックベイトに1.3gのネイルシンカーをかませたネコリグをリグり、スピニングタックルに持ち替えて慎重にテトラのキワにキャストしてみました。
するとキャストし始めてから10投目くらいでモヤっとした違和感と、ラインがす~っと横に動いているのを確認。
「あれ?なんか喰ってないかい?」
と感じつつもロッドを軽くあおってフッキングすると、いきなり水面が走り出しました!
ギュイーンと弧を描くように折れそうなファイヤーフラッシュにビビりながらも、慎重に取り込んで上がってきたのが推定37cmくらいのナイスなコンディションのスモール。
やはりスモールは、ラージと比べてこのくらいのサイズになると引きが全く違いますね。下へ潜るし暴れるわで取り込むのに久しぶりにかなり苦労しました。
さすがにファイヤーフラッシュといえども、発売時に光大郎プロもスモールでの実釣テストなどはしていないと思われるので、このサイズに耐久力が持つかどうか正直、不安になりましたよ…。
何はともあれ初場所でいきなりこのサイズが出るポテンシャルにはかなり焦りました。
午前中は車の中でクーラーがいらないほど涼しかったので、私のテンションも爆上げでした!
だいぶ秋らしくなってきましたね♪
夕方の時合いで子バス追加
お昼休みを挟んで午後からはベイトタックルに持ち替え、中下流域をランガン。
小場所から大場所まで携帯のMapアプリを参考に目ぼしいところをくまなく彷徨いまくりましたが、残念ながらノーバイト。
最後の望みを託して半ばあきらめモードで、日没前の夕方18時ころに激浅シャロー地帯へと最終的にたどり着きました。
「マジか…こりゃ入間川じゃあるまいし、激浅(ゲキアサ)すぎて魚居るわけないよな。」
とか思いつつ、当然ながら周囲を見回しても子バスの魚影すら見かけませんでした。
どうせ釣れないのだからと、キャスティングの練習も兼ねてジャークベイトをセット。これまた少し長めのストレッチを岸沿いにボトムノックしながら適当にランガンしました。
するとある一角に、カレントがぶつかり合う少し水深のある流れの速い激流ポイントを発見!
魚が居るとしたらここしかないだろ、と勝手に決めつけ、入間川の法則にしたがいその激流の中にジャークベイトをポイっと捨てるように放り投げました。
するとまさかの子バスがヒット!(笑)
12gもある大きめのミノーにこんな子バスが食いついてくるなんて、笑わずにはいられませんでした。(笑)
やはり見かけによらず釣れない時は試しに激流の中も探ってみるもんですね…。まぁ探るというよりは、ただルアーを放り投げて沈めただけなのですがw
多少、時合いによる効果もあったと思うのですが、見えバスが全く見つけられないのに「魚が居るところには着いている」というこの現実がたまらなく感動でした。
カレントの中に沈めた瞬間にティップがギュイーンと曲がるあの唐突なバイトシーンは、スモールマウスバス釣りならではの醍醐味といえるのではないでしょうか。
釣れたルアーと釣り方
午前中に釣れた1匹目の良型の時のリグは、ゲーリーのセンコー3(スカッパノンカラー)に1.3gのネイルシンカーを挿したカバーネコ。
テトラのキワにピンポイントで落とす必要があったのでスナッグレス性能を考慮しつつも、万が一フッキングした後に巻かれた際にもバラさずに引っ張り出せるフックパワーを考えて、光大郎プロのマス針を使いました。
かつてスピニングのダウンショットで40アップを掛けて、テトラに巻かれた苦い経験があるので。
釣れたコツみたいなものは特にないほどのラッキーフィッシュでしたが、あえて意識していたのはゆっくりちょんちょんとボトムを感じながらズル引いたことでしょうか。
実際にはフォール中にすでに喰っていた説があり、着底と同時にラインがす~っと何気に動いていた感じです。
2匹目の子バスに関してはこのジャークベイトを使いました。
グローリーフィッシュの「ベイショット」というドン・キホーテで買ったシーバス用ミノーなのですが、これがまたいい動きをするジャークベイトで、なんと本体価格が600円前後のシロモノ。
水中でホログラムがしっかり輝いて、コスパルアーとはとても思えないほどのポテンシャルを発揮してくれました!
激流のカレントに合わせて水中に放り投げたら、沈んだ瞬間に隠れていたバスがいきなり出てきて食い付いたイメージですね。
この時は、絶対に居るだろう…と決めつけて投げたので、予想が的中した感じです。
以前にもどこかのフィールドで、水深30センチくらいのちょっとした段差のある激流に投げたら釣れたことがあったので、その時の教訓が活きた感じでよかったです♪
フィールド全体で考えてみると、気温がだいぶ下がってきて涼しくなりバスの活性が高くなっていたことと、魚の居場所をドンピシャで当てられたことが少なからず釣れた最大の要因であったのではないかと感じます。
このシーバス用ミノーはドンキのアウトドアコーナーで買ったんですけど、コスパがよいわりにはいい動きするし釣れるしで、スモールにも使えるのでおすすめなルアーですよ。
130Fというものが今回使ったフローティングタイプで、入間川なんかでもポテンシャルを発揮してくれるんじゃないかな、と思います。
秋の里川バス釣りまとめ
今回、初場所のスモール狙いで偶然にも2匹釣れてよかったです。
これからの秋の季節は涼しくて釣りがしやすいですし、なにより魚が広範囲に散ることで、どこで釣れるかわからない緊張感を味わえるのも魅力のひとつではないかと思います。
昨今の埼玉県のフィールドは、市街地から山奥まで比較的どんな所でもスモールを狙えますし、もはや野尻湖や檜原湖といったメジャーフィールドを超えるほどにスモールワールドになりつつありますね。
2022年のバス釣りのトップシーズンもいよいよ後半へ突入し始めましたが、まだまだ果敢なファイトが楽しめる時期であると思いますので、たまにはスモールの引きの強さを堪能しに行ってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
▼8月の入間川のフィールドレポートもよろしければどうぞ♪↓
今回は涼しさを求めて、埼玉県の里川にのんびりとスモールを狙いに行ってきました!