夏の風物詩として大人気の「東京湾納涼船」。
2022年の今年は3年ぶりに運行が開始されているとのことで、先日予約を済ませ、高まる期待に胸を膨らませはじめて乗船してきました。
「東京湾の夜景ってどんな感じなの?」「納涼船はゆっくりできる?」「船内の雰囲気は?」など、これから乗船される方やちょっと気になるって方に向けて、船上からの夜景とともに実際に乗船してみた感想などをレビューします!
もくじ
当日の天気は曇りのち雨
予約していた当日は、2022年8月の後半。
「東京湾納涼船2022」の公式ホームページから予約を済ませていた私は、「曇りのち雨」という当日の天気に若干の不安を持ちつつも、無事にJR線を乗り継いでJR浜松町駅に到着することができました。
駅のホームを降りてみると、すでにあちこちに浴衣を着た若い男女の姿が…。
夕方なので多くのサラリーマンでごった返していましたが、スーツ姿のビジネスマンと、これから納涼船に向かう浴衣姿の人たちとのコントラストがなんとも非日常的でもあり、夏のひとときを感じることのできる情緒あふれる光景でした。
改札口を抜けて大通りに出ると、田舎モノの私にとってはまさに想像を絶する世界。
1年に1度、来る機会があるかないかといった超高層ビル群の景色におもわず興奮してしまいましたね…。
幼き頃は都内に住んでいたにもかかわらず、久しぶりに見るビジネス街に「感無量」と化してしまいました。
そしてそんな高層ビル群に圧倒されながら竹芝桟橋方面に向かって歩くこと約15分。無事に出航地点の「竹芝客船ターミナル」に到着することができました!
情報によると駅北口から歩いて徒歩約7分くらいとなっていたのですが、実際には10分くらいはかかると思います。
早歩きをすれば別ですが、普通に歩いていたら「さすがに7分じゃ無理だろ」という距離感でした。
距離にすると駅から概ね400~500mくらいだったと思います。
・チケット種別:乗船のみ
・乗船時間帯:おおむね19時~21時
・天気:曇りのち雨
・気温:夜のため25℃~28℃くらい
・風:風速1メートル以下
・波の高さ:おだやか
・予約状況:満席
▼東京湾納涼船って何?って方はこちらの記事もどうぞ。↓
竹芝客船ターミナルからいざ乗船!
初めて来た「竹芝客船ターミナル」はみごとな景観で少々感動しました!
竹芝通りという、JR浜松町駅の北口から真っすぐ延びている大通りを進むと突き当りで到着するのですがこれまた建物がめちゃきれいで喫煙所あり、待合スペースありと想像を絶する光景で感動。
大島とか新島とかにこれから旅行に訪れると思われる人たちもたくさんいて、さすがに都内の有名スポットであることになんの違和感もありませんでしたね。
メインは電車で訪れる人が多いと思うのですが、周辺にはコンビニやコインパーキングもあり、牛丼の「すき屋」もあって、ちょっとした小腹が空いた時などの利用にも大変便利な立地でした。
ターミナルに到着した時はもう景色も薄暗かったのですが、すでにこの場所から港の夜景が楽しめちゃうので出発までの時間、ちょっとだけ周辺を散策してみました。
こちらは中庭の景色。ライトアップがきれいで周囲の高層ビル群の夜景の中に溶け込んで、なんともロマンティックな感じです。
全体的に港湾部というよりは、商業施設みたいな佇まいなのが印象的♪
納涼船内ではドリンクやフードを購入するにあたり、支払い方法が決まっています。PASMOなどの電子マネーかクレジット決済、または事前に購入したドリンク&フードチケットによる購入しか認められていないため、あらかじめ準備が必要です。
私はPASMOを使おうと思っていたのですが駅でチャージしてくるのを忘れてしまったため、やむ追えず乗船窓口でチケットを購入することにしました…。
フード券は100円券が5枚でひとつづりとなっていて、おのおの切り離せるようにミシン目が付いています。
ドリンク&フードチケットの購入についてですが、購入枚数はさほどなくてもよいのかな、と感じました。
なぜなら船内は大変混雑しており、フードやドリンクを購入する際は長蛇の列に並ばなくてはなりません。場所によっては購入できるまでに20分くらい並ばなければならないため、景色を楽しんだり場所の確保といった時間が無くなってしまいがちです。
なのでベストは、PASMOなどの電子マネーかクレジット決済を使って無駄のない効率的な購入がおすすめ。
チケットを無駄に事前に購入してしまうとあとからの払い戻しができないため、「やっぱりいいや!」ってなった時に、チケットが手元に残り損をしてしまう可能性がございます。
18時50分頃になったらいよいよ乗船がはじまります。何百人というお客さん達が並んでいて、館内放送とともに係員の合図に従いサルビア丸に向かって一斉に歩き始めました!
通路に設置されているこのきれいな提灯をくぐると、よく飛行機に乗る時に通るアコーディオン状の密閉式可動橋が現れてきます。
そこをくぐるといつのまにやらあら不思議!?もう船内に搭乗しているではありませんか…。
係員さんの誘導に従い、メインステージのある6階くらいまで自動的に案内していただきました。
気になる船内のサービスなど
6000トンクラスの大型客船「3代目サルビア丸」の中身をまるっと紹介するとこんな感じ♪
6階のイベントステージでは、ダンスイベントが開催され会場は大盛り上がり♪小さなキッズたちや、思い思いに盛り上がる人たちが踊ったりしていて大フィーバーしていました!会場の熱気はMAX!
設置されている照明やライトアップも色とりどりの色彩を放ち、まるでクラブなどの異空間にいるような錯覚に陥ります。ピアノの引き語りなんかもやっていましたよ♪
私の場合、フードやドリンクはチケットで購入したのですが、船内は沢山の人だかりで20分くらい並んでやっとゲットすることができました。
それも場所に寄りけりなのですが、ドリンクだけであれば6階のイベント会場の奥にある売店を使うか、5階が意外と空いていておすすめです。
ちなみにあらかじめ免許証を持って行けば、船内に設置してあるこんな自動販売機でアルコール類の購入も可能。
どうしても列に並びたくないって方はこちらも意外に空いているので、利用がてらどこにあるか探してみるとよいかもしれません。
フードに関しては定番のお祭りメニューがところどころの売店で購入可能です。
3年ぶりの納涼船の開催ということもあり、船内は大変な混雑が予想されます。
理想は予約プランでレストラン等に入ってしまうのが良かったのですが、多くの人が売店に並んでフードなどを購入しています。
もしも並ぶのにためらいがある方は、カップラーメンなどを販売している自販機コーナーを利用してみるのも手です。
3階には和室やリクライニングシートが設置されているフリースペースもありますので、もしも気分が悪くなったり体調がすぐれないなんて方は、利用してみるとよいと思います。
意外と空いているのでおすすめです。
ちなみに最上階の7階にある展望スペースは、私が乗船した時はめちゃめちゃ混んでいました!最も人気のあるポイントですので、利用する場合は乗船したと同時に真っ先に向かうようにしてください。
東京湾の夜景はロマンティック!
クルージングコースからみた夜景はこんな感じ~♪
出発してから15分くらいするとレインボーブリッジを通過します。時期によってはライトアップされているみたいなのですが、この日はいたって普通。
ですが、ちょうど橋の真下をくぐり抜けるので迫力は満点です。
そのまま暗闇の海上を進み続けると、しばらくして大井コンテナふ頭の脇を通過!オレンジ色に光り輝く夜景は絶景です。
下を向いて海上を眺めていると、トビウオらしき魚が跳ねている光景をみることができました。
この辺りではイベント会場も盛り上がりムード満点♪
羽田空港の近くまでたどり着くと、ライトアップされた航空機の離陸直後のシーンに出くわし感動!
画像が粗すぎて雰囲気が伝わりにくいのですが、飛行機が次から次へと離陸し、納涼船の真上を飛んでいきます♪
観光客の方たちもみんな一斉に「お~っ!」と叫び声をあげていて、船内の雰囲気もクライマックスを迎えます!
帰路は行きと違ってゆったりとしたムードが流れます。大井コンテナを通過してレインボーブリッジをくぐると、東京タワーのライトアップが目の前に飛び込んできました!
海上には屋形船が停泊していたり、高層ビル群などのさまざまなネオンが入り混じりムーディーに時が流れます…
そして竹芝エリアの夜景に心を奪われつつ、桟橋内での船長さんのドライビングテクニックに酔いしれると約2時間の航海は終了となります。
この日は曇りのち雨の天気予報でしたが、運よくどしゃ降りの雨などに当たることもなくラッキーでした。
もちろん台風の接近などによる天候不良以外は、よほどのことがない限り出航しているようなので、運行に関してはそんなに心配する必要はないと思います。
初めて乗船してみた感想
個人的には、普段あまり見ることのない東京湾のキレイな夜景に触れることができ、大変満足したクルージングとなりました。
コロナ規制緩和という風潮の中での開催ということもあり、大変な混雑が予想される中でのイベントなので、見どころ全てを楽しむのはなかなか難しいかと思います。
ですので、「夜景を楽しもう!」とか「船内を冒険してみよう!」「グルメだけは外せない!」などといった、ひとつの目的をもって乗船するのがおすすめ。
どれも楽しんじゃおう!と思うと、人ごみの多さからどれも中途半端に終わってしまう可能性があります。
多くの方が夜景を満喫したいと思って乗船すると思うので、まずは場所の確保に専念するのが良いでしょう。
また、大型客船であることから、クルージングコースは湾内の中央付近(やや水深があり、陸からやや遠めのところ)を通過するため、景色の眺めが若干遠めとなります。
もちろん美しい夜景を拝めることに変わりはないのですが、ベストショットの写真を撮影するなどの場合少し景色が遠く感じることもあるため、カメラはしっかりとしたものを持って行く方が安心です。
デジカメなどですと、このブログの添付画像のようにあまりきれいに撮れないかもしれませんね…。
イベントの雰囲気としてはまるで動くイベント会場のような感じで、内湾であるため波も穏やかで船の揺れもほとんど感じず、快適に過ごせます。
ドリンクを立ち飲みしていても船の揺れでこぼしちゃった、なんてことも全くありません。
デッキの上だと夜は寒いくらいなのかな、と思っていちおう上着も持って行ったのですが、その必要もないくらい涼しく快適な過ごしやすい気温でした。
食事に関しては、船内に数か所設置してある出店(でみせ)でお祭りグルメが購入できます。
どうしてもゆっくりと食事を楽しみたいという方は、あらかじめコースなどの予約席で乗船するのが良いかと思います。
乗船に関するQ&A
これから納涼船に乗る予定という方のために、ちょっと疑問に感じるような点を参考までにQ&A方式で簡単にまとめておきます。
個人的な見解にはなりますが、少しでもお役立ていただければ幸いです。
東京湾の夜景まとめ
私は1度、夕まづめアジングで乗合船に乗ったことがあるのですが、その時の東京湾の夜景も最高でした!
週末のナイトクルージングはとてもおしゃれで楽しめますよ。
今回、東京湾納涼船2022に乗ってみてとてもよい思い出となりました。たった1500円のコスパでこれだけの大型客船に乗ってナイトクルージングが楽しめるイベントなど、そうそうありませんからね♪
船内はめちゃくちゃ華やかですし、とくに東京湾の夜景をまだ見たことがないって方には超おすすめです。
地方から出張で東京に着ているビジネスマンや観光客の方とか、ロマンティックに花を咲かせたいカップルなどにも大好評の夏の風物詩。
今年はすでに満席となっていて予約が難しいかもですが、ぜひ来年、2023年の納涼船に期待しつつも機会があれば1度足を運んでみてはいかがでしょうか。
今年の本イベントも残すところあと10日ほどとわずかな日数となってきましたが、これから行かれる方はめちゃくちゃきれいな夜景を心行くまで楽しまれてみてください。
長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
▼夏は山に遊びに行かれる方も多いと思います。2023年5月14日に北海道で起こった痛ましい事故について考えてみます。
東京湾納涼船2022にはじめて乗ってきました!本イベントを知っている方も知らない方もぜひチェックしてみてね!